受入の流れ

技能実習生を受け入れする協同組合は多数あります。単純に最寄りだからと選んではもったいない。
監理団体としてどんな事を行っているのか、組合の規模や対応する職種、スタッフや通訳の人数、入国後講習の様子、フォロー体制、送り出し機関からどのような実習生を受け入れているのか等、監理団体選びは様々な要素を見て決めるべきです。長いお付き合いになりますので、直接事務所へ足を運び納得された上で質の良い監理団体を選んで頂きたいです。

①技能実習生の受け入れ申し込み

技能実習生の受入れのご希望を伺いましたら、まずは技能実習制度についてご説明いたします。制度の理解頂き、組合員として加入頂きます。受入れに関する誓約書へ捺印を頂いた後、受入れの希望についてヒアリングさせて頂きます。実習生を受け入れることができる業種・職種・受け入れ可能人数には制限があります。受入のメリットやデメリットも含め、些細な疑問にも出来る限りお答えいたします。

②技能実習生の面接

業種・職種・受け入れ人数が確定しましたら、早速、現地の送出機関へ求人募集の依頼をかけます。現地では求人数の3倍になるように候補者を募集いたします。基本的な面接は、受入企業の経営者や現場責任者が現地へ赴き、自分達の目で選抜しご納得いただいた上で受入を確定頂きます。もちろん職員も同行致しますので、出国から帰国までの段取りや準備、現地でのサポートもHTC協同組合と送出機関が全面的にバックアップいたします。
なお、通訳も同席しますので、現地面接や実技試験でのコミュニケーションはご安心ください。

技能実習生の面接

③技能実習生の入国書類の準備

 技能実習計画書の申請・在留資格認定及びビザの申請等  

面接にて採用後、さまざまな申請書類の提出のため、面接から配属されるまでにおよそ6ヵ月の期間が必要となります。まず企業様が作成する「技能実習計画書」などの書類を外国人技能実習機構へ申請します。入国予定日から約4ヵ月前に外国人技能実習管理機構に提出し、計画が認定されれば、出入国在留管理庁への在留資格認定申請、ビザの申請などを続けて行います。書類の提出が遅れないよう事務手続きのサポートをいたします。

 
 

 技能実習責任者、技術指導員、生活指導員の選任  

技能実習計画認定申請時に、常勤役職員から各1名以上の選任が必要です。
 

1. 技能実習責任者


技能実習制度が円滑に且つ適正に実施出来るよう管理監督を担います。申請時には主務大臣が告示した養成講習を受講した修了書を添付する必要があります。お申込み以後、早めの受講をお願いします。以後3年毎に養成講習の受講が必要です。技能実習責任者は、外国人技能実習制度のみならず、労働関係法令全般に対する知識も求められます。
●主な役割

  1. 技能実習指導員、生活指導員その他の技能実習に関与する職員を監督すること。
  2. 技能実習の進捗状況を管理すること。
  3. 以下に関する事項を統括管理すること
    (1)技能実習計画の作成
    (2)技能実習生が習得等をした技能等の評価
    (3)法務大臣及び厚生労働大臣又は機構に対する届出、報告、通知その他の手続
    (4)帳簿書類の作成・保管、実施状況報告書の作成
    (5)技能実習生の受入れの準備
    (6)技能実習生の保護
    (7)技能実習生の労働条件、産業安全及び労働衛生
    (8)国及び地方公共団体の関係機関、機構その他関係機関との連絡調整

 

2. 技能実習指導員


技能実習生が修得する技能等について5年以上の経験を有する者で、実習実施場所ごとに必要となります。(複数の現場に配属する場合は現場毎の選任が必要です。)介護職種の場合、指導員1名は介護福祉士の資格を要する者で、実習生5名につき1名以上の選任が必須になります。
●主な役割

  1. 技能実習の指導を行うこと。
  2. 技能実習の目標の達成状況を公正に確認すること。(技能検定又はこれに相当する技能実習評価試験の合格に係る目標の場合を除く。)

 

3. 生活指導員


実習生の日常生活全般において指導・管理を行います。
●主な役割

  1. 技能実習生の生活の指導を行うこと。
  2. 技能実習生の生活状況を把握し、技能実習生からの相談に乗るなど技能実習生が技能実習に専念できる環境づくりを行うこと。

④技能実習生の受け入れ準備

 宿舎(借り上げまたは社宅)  

賃貸物件を使用される場合、契約名義は実習実施者になります。部屋の広さは、原則寝室として、1人当たり4.5㎡(約3畳)以上が必要です。徒歩または自転車通勤が可能な距離で、夜間通勤にも配慮した場所の選定をお願いします。同時期に入国した実習生は、同一物件への居住が望ましく、寮費は実費を超えることはできません。
※借り上げに要する費用のうち、敷金・礼金・保証金・仲介手数料などは含みません。
※自社物件の場合、家賃の算出方法
 物件の総額(土地代含めない、リフォーム代+家電購入費含可)÷耐用年数=年間費用
 年間費用÷12ヶ月÷対象の実習生の人数=月額の家賃
水道光熱費は実際に要した費用を当該宿泊施設で同居した人数で除した額以内の額。ゴミ捨てルール等、生活習慣に係ることは予めルールや規則を定めて下さい。規則の母国語への翻訳などはご相談ください。
 

 その他、技能実習生を受け入れる為に準備する備品 

 

家電品 洗濯機、炊飯器、冷蔵庫(※1)、掃除機、エアコン、電子レンジ、瞬間湯沸かしポット、ガスコンロ、扇風機など
炊事用品 鍋、フライパン、包丁、まな板、おたま、はし、スプーン、食器、お皿、食器用洗剤、スポンジなど
寝具

布団一式(敷布団、掛布団、布団カバー、枕、枕カバー、毛布、シーツ)

部屋備品 カーテン、テーブル、椅子、キッチンマット、バスマット、収納ケース、鍵のかかる貴重品入れなど
掃除道具 バケツ、ほうき、雑巾、洗剤など
その他 物干し、ハンガー、照明器具、消火器、自転車(※2)、Wi-Fi契約(※3)

  • (※1)冷蔵庫は大きめのものをお願いします。(実習生は各自で調理を行うため)冷蔵庫容量の目安:350L程度の容量が適切
    (※2)自治体によって自転車保険の加入が義務となります。JITCO保険にて一部対応可能ですが、別途加入を推奨します。
    (※3)Wi-Fi環境について:実習生が通訳、組合担当者、家族と連絡を取り合うために、Wi-Fiが使用できる環境をご用意ください。できるだけ上限なしの契約をお願いします。
    消耗品については、受け入れ時のみ企業様にてご用意ください。

⑤技能実習生の現地集合研修

HTC協同組合と企業様で、入国準備の書類を作成している間、約4~6ヶ月間、技能実習生は現地の送出し機関により、日本語だけでなく、近所へのあいさつやゴミの分別など、日本社会の生活習慣や文化についての基礎知識も身につけます。

現地集合研修

⑥技能実習生の入国

HTC協同組合のスタッフが空港まで出迎えし、研修センターまで引率致します。研修センター到着後は、オリエンテーションを実施し集合研修に備えます。

実習生入国

⑦技能実習生の入国後の集合研修

入国後、技能実習生は具体的に実習現場で必要となるコミュニケーションや実習内容について1ヶ月間集中的に講習を受けます。日本の環境で生活しながら、語学や生活習慣を改めて学び、交通ルール、ゴミの分別も勉強致します。この1ヶ月間で技能実習生は、これから日本で生活していく中でトラブルに巻き込まれないよう様々な知識を身につけます。

 講習の内容


  1. 日本語
  2. 生活・専門知識:日本の生活慣習や職種別の専門知識
  3. 法的保護講習:技能実習法・入管法・労働関係法令・その他法的保護に必要な情報
  4. 会社独自の専門・作業用語
研修室

⑧技能実習生の配属

配属日当日は、スタッフが企業様まで技能実習生を送り届けます。市役所・区役所・役場(転入手続き)と銀行・郵便局(口座の開設)の手続きを行ってから企業に向かい、会社の方々に挨拶をし、会社の就業規則など説明を受けます。会社の説明が終了した後は寮に向かい、荷物を整理整頓します。技能実習生にとっても、企業様にとっても、ここからが技能実習のスタートとなります。HTC協同組合は配属後も企業様と技能実習生の「かけ橋」となり、双方のサポートを進めてまいります。企業様におかれましても、技術指導・生活指導をよろしくお願いいたします。